鎌倉薬膳カレーを初めて食べたときの衝撃は忘れられない。
まず、外箱を開けた時。なんとも香しくスパイシーなカレーの、美味なる芳香が鼻腔をくすぐるのです。こんなにも薫りが箱の中に漂っているレトルトカレーには会ったことがない。
次に、白米にかけるとき。カレーの袋を手に持ってご飯の上に掲げると不可思議な重量感が。斜めにした途端飛び出して来る牛肉たち。重さは肉だったか。最近のレトルトは贅沢だ。
そしてスプーンで掬って口に。口腔内にふわっと広がるスパイスの香りと、舌を撫でる野菜、果物由来のコクとマイルドな旨味。薬膳ソースの味と香りも存在を確かに主張しています。でもでしゃばりすぎない。バランス良き塩梅。
最後にスパイシーな辛さが遅れてやってくるのですが、これが、甘いかな?と思っていた脳にフェイントを食らわしてくる。この最後の攻撃のおかげで辛めな印象が強く残るのですが、カレー界としては中辛部類。
レトルトカレーを食べた事が無い方にもこれはおすすめしてみたい逸品です。
レトルトカレーは実は温め方も重要で、水から鍋にいれるのが最近のお気に入り。(詳しくは実店舗サイトにてご紹介中→
https://mitome.jp/yakuzencurry/)
ゆっくりゆっくりあたためていくことで、カレーにもストレスなく素材の内部まで熱が通るからでしょうか? 辛さもマイルドになって、より旨味が手前に来るのです。